LAMINATE VENEERラミネートベニア
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ラミネートベニアとは?
最も美しい歯を手に入れる最良の選択、
それが「ラミネートベニア」
できるだけ歯にダメージを与えることなく、最も美しい歯を手に入れる最良の選択、それがラミネートベニアです。歯の表面を0.5〜1.0mmほど削って、歯の表面に薄いセラミックのシェルを貼り付けることで歯の色と形を自由に変えることができます。
歯を削る量が少ないことで、エナメル質を十分に残すことができるため、天然歯が本来持っている強度を損なうことがありません。またエナメル質が残っていることでセラミックと歯を強固に接着できるため、薄いセラミックも歯と一体化して、長持ちします。
ラミネートベニアは弱い?
被せ物(クラウン)よりも
高い強度を示す「ラミネートベニア」
非常に薄いセラミックで作られるラミネートベニアは強度が弱いと思われている方も多くいるかもしれません。実は全くその逆で薄いセラミックであるラミネートベニアは、歯にしっかりと接着されると歯と一体化して、一般的に多く用いられるセラミックの被せ物(クラウン)よりも高い強度を示します。
1993年にStokesらによって発表された論文によると、天然歯が最も強度が高く、次にラミネートベニアで治療をした歯が強く、クラウンで治療をした歯は強度が高くなかったという結果になっています。
(Impact fracture characteristics of intact and crowned human central incisors.Stokes AN1, Hood JA. J Oral Rehabil. 1993 Jan;20(1):89-95.)
これは天然歯は生涯噛む力を支える歯として最も理想的な構造をしていることと、ラミネートベニアではその天然歯の構造を壊さないことで、クラウンよりもより天然歯に近い構造体となっていることを示しています。
一生自分の歯で
噛みたいですか?
できるだけ壊れない・
安心の素材を使用したい
患者様の歯を治療する私たち歯科医師からすると、自分が提供した治療が壊れてしまうのは良いことではありません。そのために歯科医師からするとできるだけ壊れない強い材料で治療をしたいという気持ちがあることも事実ではあります。そのため、できるだけ強度の高いジルコニアなどの材料を使ったり、薄いラミネートベニアよりも分厚いクラウンを使用する方が安心ではあります。
ラミネートベニア(左)と
クラウン(右)の違い
ラミネートベニアの場合
天然歯(ピンク線)とラミネートベニア治療歯(青線)の破折パターン比較。ラミネートベニアでは歯根ではなく歯の先端で破折が起きていることが分かる。
クラウンの場合
天然歯(ピンク線)とクラウン治療歯(緑線)の破折パターン比較。クラウンでは主に歯根部分で破折が起きていることが分かる。
しかし、歯が壊れてしまうほどの大きな力が歯に加わった時に、薄いセラミックが欠けてしまったラミネートベニア(左)とクラウン(右)の違い。治療のために歯を削る量には大きな違いがあり、これが治療の持ちと歯の寿命に大きく影響する。りするだけで済むのか、強いセラミックのクラウンを入れていることで、歯が欠けずに歯根が折れてしまうのかでは歯の寿命に大きな差が出ます。
治療のために歯を削る量には大きな違いがあり、これが治療の持ちと歯の寿命に大きく影響する。先述のStokesらの実験ではラミネートベニアとクラウンで治療した歯に大きな力を加えた場合、ラミネートベニアの方では歯の先の方が欠けるだけで済んだのに対して、クラウンの方では歯根が折れてしまうことが多いことがわかりました。歯根が折れてしまうと抜歯になってしまう可能性が高くなります。逆にラミネートベニアが割れてしまったとしても、もう一度ラミネートベニアをやり直せば歯は残すことができます。
ラミネートベニアは
とても繊細な治療です。
マイクロスコープを使った
繊細な治療手技が求められる治療
ラミネートベニア治療の成功の鍵はできるだけ歯を削らないということです。そのために非常に繊細な治療技術と様々な治療を組み合わせる知識が必要となります。
一般的にはインプラントなどの外科処置が難しいと思われるかもしれませんが、実際はラミネートベニア治療の方が遥かに難易度の高い治療といえます。
マイクロスコープを使った繊細な治療手技が求められる。治療をしたことがないという歯科医師は驚くほどたくさんいます。むしろほとんどの先生はあまり経験がないと言っても過言ではないかと思います。
ラミネートベニアを成功させるためには、矯正治療や歯周病治療、最先端の歯科技工技術など様々な要素やマイクロスコープやデジタル機器などのハードウェアなども必要となるため、適切な歯科医院選びはとても大切であるといえます。