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5D 歯内・修復コース ダイレクトボンディング
2015年12月03日 歯科医師:末松亮
皆さんこんにちは!
スマイルプランやまもと歯科クリニック、副院長の末松です。
今年、受講しております年間の勉強会、5-D Japan ファンダメンタルコースも
残すところあとわずかで、12月、1月で終了です。
大変ですが、充実したこの勉強会、最後まで頑張っていきたいと思います!
今回は先日学んだ『ダイレクトボンディング』という手法についてご紹介致します。
『ダイレクトボンディング』とは…
コンポジットレジンという樹脂の材料を用いて、欠けた歯や虫歯で失った歯の一部を修復したり
歯と歯の隙間を埋めたり、歯の色調を改善させたりする治療法です。
基本的には保険治療で行うレジン修復と同じような治療ですが、
高品質で、色合いや透明感などの表現力に優れた材料や、専用の器具を用いたりするため、
より審美性の高い治療法で、主に自費治療の範囲で行われるものです。
部位や欠損の程度によって適応があり、
もちろん、メリット、デメリット共にありますが、
何と言っても最大のメリットは歯を削る量が最小限で済むことです!
歯の全周を削って被せ物をするのではなく、一部少量を削って接着力で、
お口の中で直接歯の形を作っていく作業ですので、
技術力が必要で術者によって結果が大きく変わる難易度の高い治療です。
今回はわかりづらいその工程を、模型実習での経過を追って
皆さんに画像でお伝えしていこうと思います。
まず、問題のない健康な上顎の歯があったとします。
右上の1番前の歯を打ってしまい、大きく欠けてしまったという前提で
この部分を修復していきます。
(左上の前歯にかかっている白いテープはこの治療で用いる保護テープなので気しないでください。)
緑色の壁を歯の裏側から押し当て、これを指標に一層壁を作ります。
これで奥が透けるくらいの薄い壁が裏側にできました。
歯の内部の象牙質と呼ばれる少し黄色い構造を再現していきます。
歯の先端の透明感の高い部分を再現したり、表面のエナメル質という構造を作っていきます。
最外層を作り、形態を整え、表面をしっかりと磨けば完成です!
時間のない実習中に携帯電話のカメラで急いで撮った画像のため
統一感なくあまりきれいな写真ではありませんことをお許しください。
いかがだったでしょうか?
最初と、
最後を見比べてもらうと、
わかりにくいかもしれませんが、単一の色で修復するのではなく、
グラデーションをつけたり、透明感を出してみたり、
と実は非常に繊細な作業をしていることが伝わりましたでしょうか?
もし、この治療法にご興味がある方はいつでもお気軽にお問い合わせください!