WISDOM TOOTH親知らず抜歯
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COLUMNDr.山本の親知らずコラム
Column 2. 歯医者さんが親知らずの抜歯をオススメする理由
下の親知らずはかなりの確率で斜め向きに生えていて、一つ手前の第二大臼歯の根元に食い込むように位置していることがよくあります。親知らずが歯茎から顔を出している場合、そこから汚れが入り込んで、親知らずと手前の歯との間で虫歯ができてきます。
この部分は普段の歯磨きでも気をつけて磨くことがほぼ不可能な位置なので、しっかり気をつけているつもりでも虫歯を防ぐことは困難です。
この時、第二大臼歯にできる虫歯は歯根の部分からできてくるので進行も早く、気付いた時には大きな虫歯になっていることも少なくありません。
我々歯科医師が下の親知らずの抜歯をオススメする理由は、まさにこの第二大臼歯の虫歯の発生を防ぐためです。虫歯になった親知らずは抜いてしまえばそれで済みますが、根元に大きな虫歯ができた第二大臼歯も同時に抜歯をしなければならない場合も多く、親知らずを抜くのが遅かったばっかりに第二大臼歯まで失ってしまうのは非常に大きな痛手です。
患者様にとって、歯を抜くのは怖いでしょうし嫌だとは思いますが、第二大臼歯を失って、そこから次々と歯が悪くなってしまうリスクを考えると、できるだけ早い抜歯をオススメします!
親知らずが原因で手前の第二大臼歯に大きな虫歯ができてしまっています。残念ながら親知らずと一緒に第二大臼歯も抜歯になりました。